パーカーポイント不動の高得点を誇る、トルブレックのフラッグシップワイン「ラン・リグ」。オーストラリア・バロッサヴァレーの雄「トルブレック」を創業したデヴィッド・パウエルが最後に手掛けた2012年ヴィンテージ!パーカーポイント不動の高得点で多方面から注目を集めるオーストラリア最高の作り手トルブレック。創立者デイヴィッド・パウエルにより1994年に設立されました。設立のきっかけは、1992年に当時ロックフォードで働いていたデイヴィッド・パウエルが乾地農法で育つ古いブドウ畑を見出だし、手入れをし始めたことに端を発します。見つけた当時は殆ど枯れかけていた古樹を見事に生き返らせ、荒廃した古いシラーズの古樹から、最高の果実を収穫することに成功しました。トルブレックは、南仏ローヌのワインにインスピレーションを受け、世界有数の樹齢の古いブドウが育つバロッサヴァレーでシラーズ、グルナッシュ、ムールヴェードルなどのローヌ品種から最高のワインを生み出す世界トップクラスのワイナリーです。トルブレックのブドウは、樹齢150年を超えるものもあり、世界最古のレベルです。これらのブドウは、フィロキセラ禍を免れ、1980年代初頭の減反政策を生き延びてきたものです。古樹は驚くほど低収量で、樹齢の若い畑も極力収量を抑えるため、どのワインも非常に深みのある色合いを湛え、濃厚で凝縮感のある複雑な味わいに仕上がります。「ラン・リグ」はローヌ北部のコート・ロティの急斜面で造られた美しい香りと良い構造を持つワインとしばしば比べられます。素晴らしくアロマ豊かでありながらも、かなりの力強さと潜在的な芳醇さを持つため、太陽が溢れるエルミタージュの丘のブドウから造られた、非常に凝縮感あるワインと容易に間違えうるでしょう。スコットランドのハイランド氏族は、かつて「ラン・リグ」と呼ばれるシステムを使って、非常に広く分散した土地を分割してきました。ここで強調されるのは、個々の畑ではなく、むしろ全体を構成している集団としての要素です。古く乾燥した畑で育つシラーズはヴィオニエとブレンドされることで区画ごとの果実の強みや複雑さがより際立ち、ワインにさらなる奥行きを与えてくれます。2012年ヴィンテージ情報2012年は、間違いなくバロッサヴァレー史上稀に見るグレートヴィンテージの1つとして記録されるでしょう。ワインの味わいを落とすような目立った気候変動等は一切見られず、冷涼な気候の下、葡萄の熟成が非常にゆっくりと進んだため、葡萄は、熟したアロマとピュアな果実味を湛え、その品質の高さは比較の対象がないほど素晴らしいものでした。テクニカル情報産地:バロッサヴァレー(サブリージョン:リンドック、ローランドフラット、セッペルツフィールド、グリーノック、モッパ、エベニーザー)平均樹齢:122年 平均収量:14hl/ha醸造:6つの畑から収穫されたシラーズのブレンド。収穫区画ごとに優しく除梗して木製とコンクリート製の開放型発酵槽で6~7日間マセラシオン。バスケットプレスでやさしく圧搾し、新樽と2~3年物のフレンチオークのバリックで自然にマロラクティック発酵。6ヶ月後に澱引きし、細かな澱と共に30ヶ月熟成させ、瓶詰前にブレンド。品種:シラーズ98.5%、ヴィオニエ1.5%アルコール:15.5%、pH:3.62度、酸:6.81g/L、収穫:3月末~4月頭Torbreck Run Rig Barossa Valleyトルブレック ラン・リグ バロッサ・ヴァレー生産地:オーストラリア 南オーストラリア州 バロッサ・ヴァレー原産地呼称:GI. BAROSSA VALLEYぶどう品種:シラーズ 98.5%、ヴィオニエ 1.5%味わい:赤ワイン 辛口 フルボディワインアドヴォケイト:99 ポイントRobertParker #238 2018年9月1日 (飲み頃:2018~2035年) Wine Advocate Issue Date 1st Sep 2018 Joe Czerwinski 99 2018 - 2035I feel like the consistency and quality of Torbrecks flagship wine has only increased over time. The 2012 RunRig is gorgeously floral and vibrant, with concentrated red berries, characteristic weight and intensity on the palate and supple, silky tannins. Its delicious now, but it should age gracefully through at least 2035.トルブレックのフラッグシップワインが持つ一貫したクオリティは、時間の経過によってのみ向上してゆくように思える。2012年のランリグは、フローラルで鮮やかなアロマが贅沢に香り、赤いベリー系果実の凝縮した果実味を湛えた重量感のある濃厚な味わいが口内を満たす。口当たりしなやかでシルキーなタンニンが感じられる。今まさに美味な味わいが楽しめるが、少なくとも2035年頃までは、エレガントに成熟を続けてゆく。